１月に書いたこのテキストも２ヶ月寝かせたのでそろそろこっそりインターネッツに載せてもよい腐りぐあいじゃろう……。

いわゆる四天王（5人）の躍進に始まりバーチャル蠱毒で終わった2018年。2017年初頭、まさか１年後の自分が、真空管ドールズと九条家の箱推しなっているとは想像だに……べ、べつに、あ、アカシックレコードを読み忘れただけなんだからね！！！

2018年を終わってみて

箱：イチオシ

真空管ドールズ

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サービス終了したソシャゲのドロップアウトとして2018年4月活動開始。もろもろの運勢時勢みたいなものか、急成長する有力な「箱」に比べてずっと遅れをとっている。また、常時3Dのスタジオ収録・配信体制で技術力のかけかたもコストもvtuber界トップクラス。いつ終わっても不思議じゃないとハラハラしたものの、山師的ビジネスでやってんじゃないと信頼できて安堵感がある。

粘り強く活動を続けメンバーも５人まで増え、おのおの魅力的なキャラクターがソロ／組み合わせで可能性無限大。チャンネル登録もついに１万人を達成。メンバーの健闘と運営スタッフの愛情と出資企業の辛抱強い支援を心から讃えたい。

ハニーストラップ＆あにまーれ

あにハニあるいはあにスト。メンバーのチームワークが強すぎてすべての相互矢印に描かれた五芒星より召喚された大悪魔ハニーストラップがじわじわと伸び、にじさんじ、アイドル部、ホロライブと並ぶ強力な部隊に急成長。姉妹店あにまーれも稲荷選手の引退が刺激になったか、特に宇森ひなこのガッツが上がっている感じでよい。各メンバーのあれやこれやを書き出すと文面えらいｋとおになるのでぐっと封印。

箱：その他

にじさんじ：
- Seedsもゲーマーズも統合されオールにじさんじグループに。「ゲーマーズなのにゲーム以外のコンテンツが多い」などとクレームが入って公式が「べつにええやん」と声明を出すなど（出展はどこかの過去ログ）変な環境に置かれたり、Seedsを中心とした活溌な内部コラボの成長性を考えると内部セクションの縦割り横割りはマイナス面が大きいとの判断かしら。
- 2018年後半は、トップランナーを中心に、オンラインアクセスできないイベント、様々なプラットフォームへの展開などが盛んになった。「Youtubeのチャンネル登録しておけばOK」ではなくなって、単純なめんどくささから心が離れつつあるのが現状。
- とはいえ、「Youtubeアプリ開いてたまたまやってる選手の配信を見る」でも十分楽しませてくれるので問題はなかったりする。笹木選手引退＋組織統合の環境変化によって？活気を取り戻したゲーマーズ勢は安定して面白い。
ホロライブ：
- 大清楚ときのそら大統領＆ゆるふわロボ子さん副大統領からは考えられないような「やばい」内閣、ホロライブ。
- あまり関心がなかったのだけど、ぽんぽこ２４時リターンに「ちょっと様子のおかしなCM」を寄稿した湊あくあ選手を見に行ったら「やばさ」に籠絡されそのまま箱に抱き込まれたところがある。2019年は、配信おばけ癒月ちょこ先生のコラボりょくが台風の目となってかきまわしてくれそうな雰囲気。
ドットライブ
- 前半戦は圧倒的な配信集客力を誇って先行者にじさんじと二強盤石だったが、後半戦は後発組に追い上げられた感じ。強固なリレー体制、特殊イベントや外部案件出演以外は徹底した個人配信厳守、メンバーの増加なしと個性的な戦略はこんごどーなるか！？１１月頃出回った怪文書（マンガ）では

個人：イチオシ

今年はバーチャル蠱毒（九条林檎No.5選手）で〆ったので、そこから芋を芋づる形式でオシをイチしていきます。

九条林檎

井の中の蠱毒より大海に出る。夢は渋谷を空中散歩。見せてくれよVの新たな境地。すきすきだいすきやっぱすき。人間と吸血鬼のハイブリッドティーン・ネイジャア、林５様、あらため九条林檎の登場だぁ～！！

www.showroom-live.com

バーチャル蠱毒と呼ばれ話題になったオーディションの勝者の１人。ひとりだけ異質な審査員コメントがいろいろを物語っている。

圧倒的なオーラと存在感で沢山の人を本企画に巻き込み、このオーディションを先導してくれた彼女こそ九条林檎そのものです。演じるだけでなく、独創的かつしっかりと伝える事を念頭においた作家性に圧倒的な才能と存在感を感じました。我々がまだ見たことのないVの境地を見せてくれることを期待しています。

http://panora.tokyo/82439/

第一印象おどろおどろしいキャラクターとうらはらに、ティーンネェイジャーらしい親近感にも溢れる林檎様。バーチャル関連に限らず送りてと受け手コミュニティまで包括的に造詣が深く、コンテンツたる自分の持続性と成長戦略に常に腐心し施策を打ち続けてる一挙手一投足がコンテンツ。運営のShowroom的価値観というかバーチャル文化に不慣れでスピード感に欠けるところにいろいろ苦労している様子。運営側の体制が整い起動にのるまではなんとか自分の発信力でオーディション由来のファンをつなぎとめ新規ユーザの獲得し、己と仲間がシュリンクしないよう努力している様もまたコンテンツ。心労披露を気遣うディナーたちの杞憂をよそに、やる気ドリブンでますます盛ん。お互い楽しければよいのだ。

リスナーという立場でオーディションイベントのいち当事者として「デビュー前」から刮目・関わった初の「バーチャルタレント」で、２ちゃんねるの時代からずーっっとROM専でやってきたスタンスを初めて破られた選手でもある。というわけで2019年は九条林檎選手を筆頭に「AVATAR2.0」箱として応援していきたい。（それ以上に入れ込む選手があらわれらければ）

※2019/01/13追記　ついに念願の Youtube チャンネルが開設されました！！！！！※

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アーカイブが公開されたり、2:20のtwitter動画制約にしばられない動画が投稿されたりと期待が広がる。しかし、オーディション結果発表と同時に開設されていれば勢いが一桁上振れしていたかもしれないと思うと口惜しさもある。1ヶ月というブランクは、熱い鉄が冷めるには十分すぎる長さだ。

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最初の動画。バーチャルキャストのハンディカメラで自撮りしていたやつだ……お声が小さめなのは……だけど、セリフとテキストの組み合わせ、内容、構成とハイテクでハイセンスな1分動画。

おそらくここ1年のvtuber界隈のトレンドとかも観察された上で自らがどのような戦略をもってどのように展開していくか楽しみしかない……！！！

竜胆尊

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九条林檎を語るとき、心の中に常に写し絵のように存在していたのが竜胆尊選手。影と光というか月と太陽というか月のうらおもてというか。九条林檎選手が「九条林檎そのもの」と評されたように、竜胆尊選手もまた「竜胆尊そのもの」だ。表面的なキャラクター性は大きく様相を異にするが、長命なる自分が、命短し人間を肯定しエモーショナルを与え豊かにしそのさいごまで見守ろうという共通した世界観から生じる諸現象は強度も解像度も高い。

長命であり、異世界の上位階級であり、人間たちを慈しみ、人間の文化・技術を勤勉に学び、ときには物腰やわらかくも統治を施しコンテンツをコントロールし、歌をたしなみ、バイノーラル配信で籠絡し、ゲームやコラボでは親近感を爆上げしていく。どこかで見た光景だ（順序は林檎選手が後）。

届木ウカ

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九条林檎と竜胆尊を語るとき心に描かれる円と映し出される円周上の三角形の３つ目の頂点が届木ウカ。「上位存在なんでも相談室」に答える九条選手とリスナーの悩みに答える届木ウカ選手との重なりと異なりには美しさがある。

「創作とよばれるものにはあらかた手を出してきた」というアウトプットりょくと、それを支える目に見えぬ膨大なインプットは底知れない。創作がいかに人間の心に実りをもたらすか豊饒の海にいつまでも揺蕩っていけ！？！？！

年始に発表された新モデルは球体関節人形と天使がモチーフになっていたりとたっぷりと死の暗示に彩られて直視できない神々しさもある。それでいて人となりポンコツみもあり親近感が…って……！？

月ノ美兎

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九条林檎、竜胆尊、届木ウカ選手のトライフォースが放つ光を浴びているとチョットマッタコールで全力で殴り込んでくるのが月ノ美兎選手。長寿長命な前三者と異なり美しく咲いたばらは燃えて散る刹那の象徴たる女子高生。どうせ死ぬならやり尽くして散ってやるみたいな破壊破滅的な濃密さを湛えている。どんな状況でも必ず何かネタを異物感を美味しさを爪痕を残してやろうという殺気とそれをやり遂げる度胸に結果が伴っててすごい（すごい）。動画や企画準備など非同期的な場面でも同様。ロックを評するときに使われがちな「初期衝動」とよばれるケミストリーがサスティーンナブルofスゴイ。