怪奇骨董バーチャルぶりっ子

V.T.U.B.E.R.病による脳髄解体の諸相。手弱女にも益荒男にもなれる、バーチャルだもの。

2018年8月に見た:キズナアイ杯、シロ生誕祭、ハニストの飲み会配信、個人Vtuberのこれからについて、バーチャルカラオケ~2018・夏、他

見たライブ・動画をひとつひとつ列挙するとえらいことになるので主な出来事のみ簡単に、簡単に。ふくやマスター選手が、コミケvtuber関連のグッツを買って雑談配信したあたりきっかけで認知が広まって、以降めちゃ生き生きといろんな選手とからんでてホッコリー。そういう意味で「発掘」される前にいち早くコラボを実現したピーナッツ/ぽんぽこ組は先見の明がある……。

主な出来事 - 続:真空管ドールズLife - マリオカート8DX キズナアイ杯 - シロ生誕祭 - ハニストの飲み会配信 - 個人Vtuberのこれからについて - バーチャルカラオケ~2018・夏~

【ニコ生(2018/08/05 20:00開始)】徹底議論!バーチャルキャストのいまとこれから 【ねこます×みゅみゅ×MIRO】

徹底議論!バーチャルキャストのいまとこれから 【ねこます×みゅみゅ×MIRO】 - 2018/8/5 20:00開始 - 実験放送

ばーちゃるのじゃろりきつねむすめユーチューバーおじさんのねこます選手、ドワンゴから独立したバーチャルキャスト社のCTOのMIRO選手、おなじくCVOに就任したみゅみゅ教授によるトーク番組。ねこます選手が有識者と自由にトークする形式の企画は例外なくおもしろさがマンジマンメンミ。視聴者からの質問コーナーでとりあげられた質問の日本語りょくに問題があり質問の意図が読み取れず出演者いちどうチグ&ハグしてしまうシーンが頻発したので国語の先生にはワンチャンがんばってほしみが高いまであった。

真空管ドールズLife バーチャルキャストテスト配信 真空管ドールズ

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やったーバーチャルキャスト配信だー。バーチャルキャストで配信されたことが嬉しいわけじゃなく、バーチャルキャストなる新プラットフォームへの開拓が行われたことが安堵感ある。真空管ドールズについては、登録者数5マン/ライブ配視聴者数5セン級のポテンシヤルは十分すぎるほどあって、当面はヒメヒナチャンネルと競り合うポゼツシヨン(ポジシヨンよりかっこいい言葉。意味はわからない。)まで順調に成長してほしいと願っておるところがあります。真空管ドールズLifeは演者含めたスタッフチームが常時稼働しているIP事業なので、現在の知名度では対費用効果がネックとなって近いうちに打ち切られてしまうのではと常にハラハラしている次第。運用コストの低いと思われる2Dアバター/グループ型のユニットでさえ不透明なかたちで活動休止に追い込まれたりと不穏な出来事もあっただけに。事業として継続ができなくなったとき、キャラクターを配信者に譲渡とかは難しいかもしれないけど、せめてキャラクター/舞台設定を活かした形で穏当に店じまいの儀式を執り行ってほしさはあります。それはさておき。終わらないでくれーたんのますーとお祈りが続く真空管ドールズも、3人目のメンバー「アンナ」の新展開(すべて計画的なのかなんらかのトラブルによる前倒しなのかは不明だけど、木曜アンナ枠の配信を代打で埋める放送はとてもうまくいってるし、新展開のプロモーションも怪我の功名で劇的だ)に続いてバーチャルキャストのテスト配信とまだしばらくは継続してくれそうな「積極策」が見られるとなでをむねおろす安堵感がある。そういう話。

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からの2日後、電撃的にアンナ選手がリニューアル復帰。@@分@@秒あたり職業病か萌え声メソッヅな節回しがちらり聞こえたりと、ベースはマッドなキャラに振り切りつつがんばって振り切ってる感があってよいパワー系ヨウジョのフェルミ選手とどうからんでゆくのか楽しみが増えたのであります。

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からの週明け火曜日、電撃的に4人目のアリシア選手が召喚され、火曜はフェルミ/ブロッサム、木曜はアンナ/アリシア体制になるのかしら。アリシア選手は旧アンナ選手とキャラクター性というか役割語の節回しというかが類似するところがあるから差別化のための過改造だったのかしら。それにしても次の木曜が楽しみである!!!

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2週間が経過し、アンナ/アリシア組によるDbD配信を2回ほど。ベテランコンビのような安定感のあるフェル/ブロ組にくらべて、デビューしたてほやほやなアリシアと過改造で過トンガリキャラに変貌したアンナの不安定感は別の面白さがある。こんごこのコンビがどういう成長変化を歩み何かを遂げるのか楽しみが強い。

フェル/ブロは某日に急遽showroomで雑談配信をした。

showroomの来場者数はYoutube式:リアルタイムの同時接続数なのかしら?ニコニコ式:累計接続数なのかしら?Youtubeでは同時視聴者数1000人の壁がそそりたって苦戦している印象なところあっさりカウント1000を突破していったので、showroomプラットフォームの特徴なのかニコニコ方式だからなのか気になりますがグーグルにお伺いを立てるほどの疑問でもないので知ってるひとは教えてください。ギフトへの対応が丁寧すぎて話が中断されたりな場面がきになりますがノープラン雑談ならではのやや楽屋よりなトークは全私の需要があるのでたまーにやってほしさです。

以降、四人全員によるバーチャルキャスト、ブロ/アリシアによるshowroom、フェル/アリシアによるバーチャルキャストと、レギュラー以外のライブ活動も活発で(これだけやってもだめなら撤退だ!みたいな打ち上げ花火的あれじゃなければ)とてもうれしいアル。アリシア選手も各選手とのからみによりキャラクター性が浮き彫りになってきた。多くのvtuberは、自らの意思でなにか目的目標欲望があってvtuberになった芯のような物がある。vtuberみんなガツガツしてんじゃん。対してアリシア選手は、初登場の演出の如く本当にぽっと召喚呼ばれたような欲のなさというかボケやフリやあるいはネットミームなどにたいしていわば白紙のピュアなところが希少。百戦錬磨の夫婦漫才ブロ/フェルや一生懸命キャラを象っているアンナ選手ととても対極的なポジションを確立している。特技歌唱で一本釣り感のある道明寺ここあ選手も少人数の配信に登場したらそうなのかもしれない。はよ。ちな旧(過改造前)アンナ選手もなにか電撃的に戻ってきたりしないのかしら……。

真空管ドールズは動画コンテンツも週2,3本ペースのほどよい頻度と小粒さで出しているのでご参照いただければと思います。

マリオカート8DX キズナアイ

バースデーイベントが特例的で、ほとんど同業者と直接コラボすることがなかったキズナアイ選手がマリオカートの大規模大会を主催。

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予選は全線参加のキズナアイ選手によるダイジェストから各参加選手個別の動画が各種様々公開されたのをいろいろかいつまんで見つつ物延選手がまた号泣みたいな風物詩。

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本選は主にゲーム部プロジェクト所ぞkの道明寺選手の配信で。後ろにゲーム部の面々が物理距離に控えてて言葉を交える空気感よ……。部屋の反響、声の遠近、マイクに向かったり後ろを向いたりする指向性……。空間はよい。ソロの配信でもちょっとマイクから離れて大声でしゃべってくるのもよい。空間はよい。バイノーラルマイクでゼロ距離より、ノーマルマイクで遠距離のほうがよほどASMR感がある。これを読んでいる人は世界に2人(わたしとうっかり検索でひっかかったあなた)しかいないのでここで誰かに同意を求めても空に書いた言葉のように虚空へ吸い込まれてゆくのだけどそのうち一人(つまりわたし)は激しく同意したので実質50%。オンラインの「コラボ」でも空間を演出した音響が流行ってほしさある。DAWでサラウンドミックスしてる人やラジオドラマとかの音響制作しとる人とかがノウハウ応用したり、部屋の広さ等空間設定した上で入力ソースの位置と向きを簡単に設置・設定できるツールとか開発されたい。

個別に活動する複数選手が同一マイクから配信するというイベント(あんまり使いたくないけれど他に適切な言葉が浮かぶまで仮に「オフ会型」とします)は、あの超会議前後を画期にして本格的に解禁&認知されたところがある(@@動画URL@@)。ピーナッツ家が先だ、いやもっと前例がある、と反論があるかもしれない。反論といっしょにぜひ動画URLをください。そういう動画すきなので。故意に雑な議論をぶちあげて反論を呼び込み真の目的たる知識や情報などを収集するってのは紀元前から続く釣り師の常道。釣り度をあげるなら「個別に活動する」とか「本格的に」とかいう予防線は削除しといたほうがよい。『オフ会型イベントは超会議を画期にして解禁された』てシンプルに断言すると釣り度が高い。vtuber識者を爆釣りできるかもしれない。さてごーるでんいーくに投げられた賽は増殖し火力を手に入れ夏休みに入りにじさんじ勢の活発オフ会型配信みたいな形で着弾する。ゆうてそこらへんはほとんど見てないのですけど……。同一グループに所属していてオンラインの交流を通じて信頼感を醸成しているっていう安心感の字固め強い。vtuber活動の芸能事務所化は、「事務所を通す」ことで面白いオフ型コンテンツが生まれる媒介になるのはとてもラブプラスラプラスパスカルニーチェ。各選手には個人活動、オンラインコラボ、オフ活動、それぞれに対するスタンス信念心情条件制約いろいろあるかと思いますのでいろいろ楽しんでいただ帰宅存じます。もし「制約」が技術の力で解決・緩和できるのならなんとかしたいというのがいち消費者の願いでもあります。

さて激戦の本選を終えメインイベントの決勝戦。ひtことでいうと、なんか感動した。(大物注目選手たちに比べて)低い知名度の選手がゲームの実力+運で勝ち上がりバーチャルユーチューバーのパイオニアにしてトップランナーa.k.m.親分ことキズナアイ選手とわちゃわちゃ喋りながらマリオカートを楽しんでいる……。ゲームのちから……偉大……。事前のトークセッションで親分に「優勝できなかったら虫を食べる」罰ゲームを確約させられたある選手が優勝を果たした結果、親分を養護したことで罰ゲームを免れたある選手が事後のトークセッションで虫を押し付けられる流れとかキズナアイか勇気ちひろにしかできないパワープレイで笑わせていただきました。アーカイブ全編が公開されているのかしら?ぜひ決勝前後だけでもご覧くだしあ。

月ノ美兎 ~REALITY~ #1

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リアリティ、インストールしました……。Youtube等の動画や配信はもっぱらiPad Pro(初代12インチ)を横置きで視聴しているので……スマフォ(スマホ)の縦表示を前提としたUIはちょっと困ります。メイン(番組表)UIは横表示に対応してないけれど、視聴UIはいったん縦にしてから再度横に倒すと横UIになる模様。たまにあるんですよね……初期表示状態が縦前提のアプリ……ちゃんと状態を取得してほしいのですよね……。ショールームとかミラティブとか新作の配信プラットフォームアプリはのきなみ「タブレットの横置き」に不便な状態でリリースされるの困りますよね……。UIの回転対応ってそんなに工数かかるんですか?かかるんでしょうね……。わかります。現在のところの編成は、毎日21時から1時間誰かが配信するかんじ。運営が厳選・オファーした選手の放送を届けるスタイル。今後、乗ってくる選手が増えると番組表が充実してくるんでしょうか。毎日24時間埋めるのは難しいと思いますので開いてる時間は過去のリピート放送とかしてくれればよいのにです。数千人を超えまだまだ増加するコンテンツから運営が厳選した選手を招いて編成を組むってのはライト層の間口を広げる効果が期待できます(健康食品の信頼度で)。私は特定の誰かを深掘りでも浅く広くでもなく両手に収まる程度の範囲で沼に足を取られない程度の深さに浸かるミーハータイプのバーチャル視聴者なので、単純に媒体が増えるのは煩わしのが本音。Youtubeのおすすめは、フォローしているチャンネル+関連しそうなおすすめがほどよい塩梅でリコメンドしてくれるので重宝なの。リアリティのような編成形式のばあい正直AbemaTVに「vtuberチャンネル」つくっちゃえと思う。インフラやノウハウ強いし。げんざい枠がかぶらないように調整しているグループはもうAbemaTVに専用チャンネル開設して同時配信とかそういう……。選手に直接ギフトを贈って収益化するシステムはabemaTVのスキームには合わないかなうんぬん。それに編成にしばられてツラミがしんどいか……やっぱやめときます。個人が自由にやれるのがCGM(Consumer Generated Media)の範囲内でカンブリアしているいまがいちばん幸せ。後日、後日ねこます選手の出番では、1時間雑談してと依頼されてスロースタートで始まりエンジンかかって盛り上がったものの時間切れで5分の延長も運営に拒否され半ば強制的に終わるっていうそういう世知辛しさはバーチャル的な改革開放路線とは対極なのでちょっと戦車で轢いてくるわ。

シロ生誕祭

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ニコ生からみるとARだ。高精細モデル、トラッキング、ARの安定感がすごい。普段の動画のFPS低めの動きと違って、ひたすらに「ぬるぬる」。実在感がすごい。ほんとうにそこにおる実在感がすごい。実在感がすごい。放送でAR合成された様子のほうが実在感がすごい。実在している感がすごい。技術的な面でもvtuber創世記に記される記念碑的イベントだ。twitterではvtuber選手に関することは原則無口を胸としてますが(そのぶんたまったエトセトラをこのカイテキストにしたためている)、おもわず2回もつぶやいてしまいました。過去最高タイ。同業各者からのビデオメッセージは終盤にかけて感動のるつぼである。

日付変更のカウントダウンを経てさまざまな同士からのビデオレターコーナーのあと、イベント終盤には、シロ選手の歩みをアドベンチャーゲーム風に演出した来場者参加型のコーナーがあった。世に生まれたシロ選手が「過去の自分を知っている人を探す」という物語のはじまり。これは同じく過去から切り離されて誕生したアイドル部の面々と出会い、そこからいわゆる世界戦が分岐して過去にまつわるあらたなメディア展開の電撃発表か!?などと予感したがレットイットゴーに現在の世界線をたどっていった。このあっけない結末は、シロ選手もアイドル部の面々も、戦闘兵姫には戻らないという過去との決別宣言ともとれなくなくもなきにしもあらずんばな解釈をsいました。よかった過去を決別できるほどに成長したんだ。つぎは真空管ドールズの番だ……マスターのみなさま。

【ゲリラ】ハニストの飲み会配信

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周防パトラ、島村シャルロット、西園寺メアリ選手がおのおのひたすら呑みながら雑談する配信。ごくごく普通のお酒の飲める妙齢の女性たちなようでありながら、バーチャルユーチューバとして活動しているというめちゃくちゃ特殊な女性たちが酒のちからで徐々に壊れていくおそろしい配信。vtuberを「Vの者」、動画見る人consumerと配信見る人listenerを合わせて「Lの者」と仮定してその組み合わせによってVのコンテンツを、

  • 【1】極上の面白い動画・企画(vtuber to listener: V2C)輝夜月選手、雪汝選手、etc
  • 【2】配信者とリスナーの丁々発止((between)vtuber and listener V&L)多数派
  • 【3】Vの者同士の濃密なコミュニケーション(vtuber and vtuber:V&V)各種コラボ
  • 【4】特種形態としてvの者の創作・配信より二次創作や考察などLの者間の相互作用が活発系(listener & listener: L&L)鳩羽つぐ選手、etc

の4形態とかに分類したときこの配信は3本めの特濃なやつであるthis配信is。

おもわずtwitterにつぶやいてしまいました……!!!!

あにまーれのスタンドプレーから生じるチームワーク、ハニストのチームワークから生じる個性と卵と鶏な両チームに注目です。両チームのエース(因幡/周防)がVの者になるべくしてなったというか2018年Vの活が隆盛する現在から逆算して生まれ給うたかのような強い親和性と依存性で光を放ち闇を纏いメンバーを刺激しグループを脈打たせてるところがある。つよい。一大ブランドに成長した本家にじさんじ、大物を筆頭に中堅成長株肝いりの新人を吸収して拡大を続ける大手事務所、アップランドやホロライブのようにスター選手+直営のグループを置く運営に比べると字固めが不安定なだけにエトセトラがある。事業として運営されている場合、不採算などの理由でメンバーの意志に反して活動休止せざるを得ない不幸はあまり見たくないので、金銭的な支援もコメント的な参加もしていませんが「地味に見る」というかたちで陰ながら応援させていただきます。

特番かと思いきや翌週末日曜から月曜にかけてもまた周防/西園寺選手による飲み会配信が行われててまた3000人余りの視聴者が集まっていてこのコンテンツの強さを思い知り。月曜はシャチクDAYなので日付またいでちょいまでしか見られなかったが、西園寺選手の「半分詐欺みたいにタブレットと回線契約を貢がされて音信不通になって一週間で別れた」エピソードがいわゆる企業勢からでてくるの斬新。8千年生きてる悪魔という設定(もさっきつくった)から「なん千年前の話だけど」と前置きして「アイパッド」とか単語が出てくるのもよい。Vの者も、よほど奇道を歩むのでない限りアイドルと同様の幻想を男性視聴者に提供するのが不文律であるけれど、酔った勢いで半分蹴破ってくるのスリリング。マシュマロに「そういう幻想を打ち破ってくるの好き」みたいな投稿を読み上げてはそれもまた幻想なんだよなあバーカ(意訳)と一蹴一笑に付してくるのも強い。アアカイ部残ってたら続きも後日確認したい。…後日確認した。よかったです。ハニスト伝説の幕開けに相応しい電撃的な、まさに事件。

ホロライブのメスがマリカ戦い挑んできたからぼこびこにするわwwwwwwww

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vtuber界の爆弾魔こと神楽めあ選手にホロライブ所属の夏色まつりがまりをかーとでこらぼれーしょんぬ!!!爆弾魔の爆弾によりゲストがヒートアップしていろいろがさまざまになっていく相乗効果がよい。まつり選手はパワー系なので結果ベリーオーラーいですがホロライブの他の選手は事務所側からあいつには関わるなとNGがでてもおかしくない……。しかしそこはJIDAIの最先端を行くvtuberの事務所ですからいいぞもっとやれと黙認してくれるはず……!!!

で、後日、夏色まつり選手がOpenrecでSplatoon2の配信している現場に遭遇して……その発狂ハイテンションっぷりに、これは神楽めあ選手とのマッチアップ納得だったわ、むしろコラボでちょっとよそ行きに抑えてるまであるわ、とうぬれの浅学菲才を恥じ入るばかりでありました。

個人Vtuberのこれからについて フェアリス

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話題になってたライブのアーカイブをおくればせながらチェック。ざっくりいうと

  • 企業勢の伸びにくらべて、個人勢が圧倒的劣勢に立たされている。
  • 最近の傾向として、ちょうど2個うえの段落あたり(ハニスト)で4分類したあれどいうと【1】動画勢の伸びが突出している。

という分析を元にした、vtuber界隈のエトセトラトーク

個人勢は動画主体のチャンネル(例:ケリン選手、オメガシスターズ選手)が伸びている、というのは納得感がある。ライブ配信は方は状態でかつ短くて1時間からなので好きな選手がいてもとても追っかけられない。オンラインになっている時間にYoutubeアプリをたちあげてたまたまやってる配信をちら・だら・がん見する昔ながらのテレビみたいなスタイルになっている。ちゃんと配信時間に星座待機しているのは真空管ドールズくらい。そうなると特定のチャンネルを登録する意味ってあんまなくって、おすすめや急上昇からてきとーにちょいすすれば十分みたいなところがある。フェアリス選手が氏が指摘していたようにアイドル部のチャンネル登録者数に対するライブ配信の視聴者数の多さ(ときには1万人に迫る集客力)は驚異的だ。

先の分類したとき【1】にトップランナー輝夜月選手に合わせて新人にじさんじゲーマーズの雪汝選手をあげたのは、コンパクトで濃密でおもしろい動画勢主体の人が増えてほしいという願望をあらわした。雪汝選手は、いちから社が委員長選手に次いて掘り当てた奇才of奇才じゃまいかという説や節である。笹木咲選手も、単発動画の質がとても高く面白いのだけど活動の主体はライブに移った模様でちょっと残念Sagaありますはいorいいえ。

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それはさておき長時間ライブ配信主体の選手も、配信のハイライトをまとめた動画をつくることで疑似動画勢としてメリットを得られると思うのでお時間あれば作っていただきたい……。生配信はいわば視聴者参加の番組収録。生配信視聴者にはガキ使のトークパートをスタジオでノーカットでみた、みいなプレミアム感がある。それはそれとして後追いの忙しい人は編集した動画をみてねってのはとても助かる。現在そこらへんが、個人では手が回らずに、転載編集マンによるボランティア活動によりがちで、選手側も黙認の立場を取る人が多い。転載マンは正義のリスナーまたは著作権ポリスからしたら悪事であり取締の対象でもあります。そこは権利的にアウツだけど一定範囲で許容って意味で二次創作、ファンアートと同等の地位を締めてもよいのでは?という気もする。個人勢が見どころ編集動画制作に手が回らない分、ファンたちも好意でまとめ動画を作りあうってのもよい環境じゃないでしょうか。ヒメヒナ選手が動画を主軸にしつつ生配信も定期的に行い、またクソMAD選手権としてユーザーの悪ふざけを推奨してるのは先見の明がある。かもしれない。

バーチャルカラオケ~2018・夏~

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社交としてのカラオケはとても苦手で(カラオケで太陽と戦慄は歌えない。太陽とシスコムーンも然り)それこそ芸能人がカラオケしてるティヴィーショウとかヘイト&ファックで虫唾がランナウェイするコンテンツだったんで、ヴァーチャルカラオケを見てしまったらヴァーチャルユーチューバーもだい嫌いになってしまうかもしれない……!!と思ってないしんビクつきながら見始めた。結果として、芸能人がカラオケしているティーヴィーショウを好んで見る人の気持ちがワンチャン少しだけわかりかけみがあるかもしれないまでややあったと言ってみるテスト。あるいはのじゃさんのポジションがエモいまでにわかりみがある言ってみるテスと。

【リアルJK凸!】JK枠 お悩み相談Special ピーナッツくん!

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視聴者参加型。「JK」10人と通話でお悩み相談。本当のJKからフェイクのJKまで。そっちょくに言って、神回。最終的には、このブログのこのエントリーの流れをもし共有していた人がいるのなら、10人目の相談者の登場に思わず@@@@してしまった気持ちもわかっていただけるのでは。そうではなくても、単純に、視聴者参加型/凸待ち配信ではどうしても一定確率で避けがたい派手に滑ったりしらけっちゃったりするシーンもなくピーナッツ兄妹の手腕と下準備とエトセトラの賜物。毎度のことながら、ぽんぽこ選手のナッツが変なこと言ったときに制止したり、ときとばやいに応じて迅速かつ鋭く割り込んだりと手堅く手厚いフォローは賜物。ショートアニメーション、ライブ、動画、リアルハイブリッド動画、ゲーム実況、リアルイベント、グッツ展開などやれることはなんでもやれるの強い。そして面白い。ずるい。

燦鳥ノム - SUNTORY NOMU -

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だいぶでおくれぎみに、サントリー公式バーチャルユーチューバーとはどんなもんかみてやろうじゃあないか!と、歌動画、ゲーム実況動画、特技の即興短歌動画をチェケラウト。清楚清楚とネタにされるvの世界ですがこちらはサントリーというブランドを背負ってるリアルガチの清楚さと、さらにそこからバラエティ系コンテンツでのギャップをかけてのコントラストや最上川でありますよ。

というリッチなバーチャルユーチューバーのノム選手……さすが天下のサントリー様が本腰を入れた資本力……ぐうの音も出ないクオリティであります……。こんなんだされたらベンチャーの企業勢や個人勢なんてぜんぶ吹き飛んでしまうヤん……。やっぱり指までトラッキングされるのはボデーランゲージの饒舌さが段違いで実在感が高い。バーチャルにどんな実在感を求めるかは人それぞれで、「Live2Dの貼り絵の裏で水を飲む仕草が聞こえる」シチュエーションに独特の実在感の昂ぶりがある(とユリイカの寄稿者が書いていた気がする要出典)ものです。とわいえ3DではViveの簡易的なフルトラッキング(頭、両手、腰、両足首)と、商用機材で指までトラッキングされるのは隔絶感があります。それこそねこます選手がどこかで言っていた(要出典)貧乏人はローポリゴン/最低限トラッキング(頭、両手)で、金持ちはハイポリゴンで商用フルトラッキングみたいなVR格差を見せつけられるます。でも、キズナアイ杯で「虫を食べる」罰ゲームを負わされた選手が実行してみせる様(要出典)にはポリゴンの壁を超える男気があります脱線。

ベンチャー企業勢や個人勢の魅力や強みはもちろんもろもろあるって前提は承知の上で、既存企業が広告事業として投資すればどーなるか力の違いを見せつけられます。魂の候補者の質・量も上がり必然的にキャラクターのレベルも相応に高くなります。資本力で殴るといっても、例えば新垣結衣さんをイメージキャラクターに起用して定期的にYoutube動画を制作しようと思ったらたぶん桁違いに莫大なヒトモノカネが必要になるんだろうなあと考えられます。その点、バーチャルユーチューバーは、魂、VR技術、音響/映像制作と幅広くアウトソースできるし、芸能人と違ってスキャンダル起こすリスクも極めて低いし、けっこうよいことずくめなのかしら。

企業がバーチャルユーチューバーを抱えるとき、その視聴者層テリトリーが狭い問題はあります。しかし狭い層を狙い撃ちするだけにしても対費用効果悪くなさそう。個人勢にどっぷりみたいなスケベなファン層には届かないかもだけど。現在のニッチから先、ユーザ層の拡大を見据えれば、

  • Aルートとしてバーチャルユーチューバーとフィジカルユーチューバーの垣根を壊せれば大きな成長が見込めます(ミライアカリ選手のはじめしゃちょーとコラボする試みは頼もしい)。ヒカキンもフィッシャーズも「もこう」先生もピーナッツくんもンヌグムも区別なく嗜まれる状態。
  • Bルートとして、バーチャルタレントとフィジカル芸能人が以下略すなわち古典的メディアへの進出。キズナアイ選手がサンデージャポンにゲスト出演したり、また深夜帯ではちょいちょい出演が目立ってきました。地上波/ネットラジオ冠番組を持つひともすぐに現れそうだし(声優さんとダブルキャストはすでに実現しているので)、なにげにNHKがなんかしでかしてくれそうな期待がある。
  • Cルートとして、VRソーシャルなど新規プラットフォームの拡大となんちゃらかんちゃら

あとプラスアルファと四本柱で成長してくださいがんばって!!

辛いもの食べるシリーズ

ここ最近vtuberで流行している激辛食材を食べる企画。

わたくしが最初に出会った辛いもの企画は、あにまーれの通称「らん太郎」選手のあれ……

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その後も何度か辛いもの配信がありそのたびに大惨事に……。なんたる体を張ったエンターテイナー。罰ゲーム的なコンテンツとしては「苦手なホラーゲーム」とかが定番だったのが、ここにきて「苦手なものを飲食する」カテゴリーが爆誕した。vtuber考古学者様!「いやいやいやいやいや@@が先だからwwwwにわか乙wwwww」ってマウントとりたいでしょ?ぜひ教えてください。見たいから。ただし、具体的な「@@」を含まない「らん太郎が先駆者とかにわか乙ww」みたいなマウンターはノーセンキュウ。マウントを取って人を不快にさせる対価として相応の情報を提供するのはインターネット江戸作法というものです。インターネッツは一切の情報を含まずただ人を不快にするだけのコメント類が多くて困ります。具体的な情報を提示しそれが批評にさらされるリスクを避ける卑怯者のアレです。よくあるのは「ぼくの好きなマイナー漫画ベスト10」とか開陳したブログへのコメントとして「マイナーどころか超有名すぎて草」が卑怯者の作法で「@@が入っていない。やりなおし」はツンデレの作法です。「@@」って漫画を追加で教えてくれる優しさ。優しくなろう人類。贅沢を言えば口調も優しくなってほしいところでありますが。インターネットマウンティング趣味の口調や思考のリアル側キャラへの浸食をうっかり許すと人生の難易度がちょっと上がって損すると思いますし……。

というわけでモノマネとか演技力じゃがりこ面接とかメントスコーラとかと並んで登竜門的コンテンツとなるのでしょうか。vtuberは、まず手短な自己紹介動画で設定などを説明しつつフックとなる小ネタを仕込み、ものまねや演技力面接などで声優性を、歌ってみて歌手性を、ユーザの呼称やハッシュタグなどを決めると称したライブ配信でユーザーとのコミュニケーションのとりかた距離感の提示や雑談力などを、定番ホラーゲーム、セリフ枠、辛いものなど定番コンテンツをひとしきりそろえてポートフォリをと茄子的なあれ。

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