怪奇骨董バーチャルぶりっ子

V.T.U.B.E.R.病による脳髄解体の諸相。手弱女にも益荒男にもなれる、バーチャルだもの。

1996年頃から2018年4月までに見た:インターネットからバーチャルユーチューバーまで

年末年始?にNHKで放送された「平成ネット史(仮)」は見ませんでした。気づいたら終わってました……。ここは他人の作った他者の歴史で懐かしむのではなく、自分の歴史を懐かしんで自伝を書いたほうが楽しいんじゃないかと、vtuber怪文書をしたため始める2018年5月までのあれこれを

  • (無印)インプット/触れたコンテンツについて
  • ★ アウトプット/スキルについて
  • ◆ 関わったコミュニティについて

に絞って振り返ります。


1996年頃

インターネットがやってきた

  • コピー/アレンジものを中心に MIDI データ集め
    • DTMはじめた('95~2002年頃まで)
  • ハマり始めていたプログレの情報収集
  • ★HTML タグ打ちでホームページを作る('98~)
    • ◆いにしえの「インターネットホームページ文化」コミュニティのエトセトラはここであれこれした。
    • ★必然的に CGI とか導入することになり、どっからともなく出来合いのプログラムを拾ってきてトライ&エラーで改造する、みたいなスキルはここであれこれした。。

2000年~ テキストとFlashの時代

2ちゃんねるがやってきた

  • 話題になったスレッドの後追い
  • 続:プログレの情報収集
  • いわゆる Flash 黄金時代
    • ★小品つくったりもした

テキストサイト個人ニュースサイト全盛

その他

  • ◆2000年頃?JavaAppletを使用したリアルタイム性の高いチャットサービス「Yahoo!Chat」がサービス開始。数年間がっつりやる。オフ会などにもいろいろ参加し、オンライン/オフラインを行き来するコミュニティのエトセトラはここであれこれした。

2002年~ うpろだの時代

2ちゃんねる+うpろだ(ファイルアップローダーの略。数Mバイトのファイルをポストして不特定多数の公開できる)の組み合わせで、匿名で映像、音声、動画コンテンツを「晒す」ことができるようになった。

  • 音楽板の作詞作曲スレなどにいろんな人が MP3 で自作曲を投稿し始めたのをよく聞いていた。
    • ★いろいろピックアップして一言感想添えるまとめサイトの走りみたいなことしてた。スレッドの住人に「ひとのスレッド勝手にまとめるのは気に食わない」みたいな否定的な感じで補足される。「本文は引用だし、MP3ファイルも転載じゃなくて掲載者のうpろだへのリンクだし問題ないのでは?」と意見を表明しつつ続行してたら、ARTIFACT人工事実さんに取り上げられた(最初で最後)。数年後、まとめサイトがいろいろモメてるのを見て、それはワシが通ったミチや、と老害ヅラしていた。
  • RealVideoとかDivXとか高圧縮な映像フォーマットが普及し始めて、ゲームプレイ動画もうpろだに投稿されて、よく見てた(レース系ゲームのタイムアタックなど)。

その他

  • ◆2004年末から1年程度:RedstoneとかいうMMORPGをがっつりやる。ギルド戦が実装されたが所属ギルドのスケジュールにうまく参加できずフェードアウツ。MMORPG的なコミュニティのエトセトラはここであれこれした。
  • ◆2004年~:mixi、続いてgreeのサービス開始。幸い招待を受けられ、閉鎖的SNSコミュニティのエトセトラはここであれこれした。
  • ★2004~2013年:DTM趣味の発展的解消というかなんというか、何人かでリハスタに入って即興演奏する遊び(の様子を録音・編集して公開)へとシフト。利用していたサービスの停止により音源はまるごと藻屑となりました。
    • ◆ 音楽性の違いみたいなエトセトラはここであれこれした。

2005年~ Youtube、ニコ動

  • 2005年:Youtubeサービス開始
    • ライバルサービス Dailymotion とあわせていろいろ見てた気がするけど、印象的なコンテンツとかあまり記憶にありません。
  • 2005年:ニコニコ動画サービス開始(仮、β)
    • たいへんバズったけれど、実際にアカウントを取ったのは2007年の「(γ)」。ニコ動での流行りごとはだいたいかいつまんでいた、と思う。
  • 2007年:VOCALOID2 初音ミクリリース
    • たいへんどころじゃなく盛り上がる。DTMかじった手前+個人ニュースサイトもどきを運営してた(もうやめてた)手前=VOCALOID1「MEIKO」も取り上げていたので、すでにふむふむボカロいいよね、と老害ヅラしていた。
    • ニコニコでのブームとしては、初動~「サイハテ」の頃くらいまでランキングにかじりついてチェックしてて、その後プレイベイトの多忙化きっかけに急速に離れた感じ。
  • 2007年:ニコニコ生放送サービス開始
    • HλLF-LIFE 2(2004年)以来趣味のPCゲーム(FPS中心)に関係し、ニコ動、ニコ生ともにゲーム動画、配信を中心に(YoutubeUstreamもあわせて)見るようになった。以降、TwichやOpenrecなどのサービスも同様。
    • 雑談系生主、歌ってみた、踊ってみたなどの他の主流文化にはほとんど触れず。
    • 生主の多くはファンメイドのアイコンやファンアートでキャラクタ化していたし、手作業で口パク・アクションする配信もあり、実質vtuberみたいなところはある。決定的な違いは、生身の人間として姿を表しイベントに出たりオフパコでトラブルを起こしがちなのが生主で、電子的な存在である建前上そういうのあまり起こさないのがvtuberか。

その他

  • ◆2008年~:Alliance of Valiant ArmsとかいうオンラインFPSゲームをサービス開始からまる2年ちょいがっつりやる。FPS的なコミュニティのエトセトラはここであれこれした。
    • ★ ゲームプレイ動画の投稿などもしていた。映像編集の基礎スキルはここであれこれした。

2013年~ v前夜

早すぎたバーチャルアイドル伊達杏子('96年)は本当に早すぎて、ニコニコを通じて広大なネットのオタク空間が切り開かれる前にバーチャルアイドルは早すぎたんだ……。2018年、しかしその「娘」がvtuberになろうと準備している時代の流れよ……。

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それはさておき。

gdgd妖精s

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「声優ラジオのバーチャル化」みたいな番組。トーク、CGを駆使したシュールな寸劇、アテレコをするアドリブパートなどで構成。以降、安価な3DCGと声優のアドリブを主力コンテンツとした続編や類似番組がほそぼそと作られ続けていた。

魔法少女?なりあ☆がーるず / なりあ☆がーるずの生でアニメをつくるさま

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2016年。バーチャルユーチューバーの様式がほとんど完成。ニコ生でトーク、アドリブ、プレスコ録音などをバラエティとして放送し、アニメ番組として編集した短編番組を地上波で放送する形式。ライブ+動画のvtuber活動様式も先取りされている。わたくしといたしましては、gdgd妖精sからなりあ☆がーるずに至るバーチャル番組を好んで見ていたので、キズナアイ選手を始めとするvtuberとの出会いはとても自然に受け入れられたところがある。声優/キャラクター/コンテンツという三重構造から、「声優」を「魂」として隠し、キャラクター/コンテンツに単純化したものだなあ、と。また、「番組」側が話が進んでなかなかシリアス&エモな方向へ怒涛していくのは、「まどマギ」を受けて「けものフレンズ」へ合流するエトセトラもある。3DCGやモーションキャプチャーが「深夜番組の予算感」まで降りてきていた。さらにデバイスやソフトウェアの開発・進化・淘汰が繰り返されて「個人の趣味」の予算感まで降りて民主化が達成されるま前夜でもあった。しみじみ?

2016年~ vの者

2016/7/8

キズナアイとの遭遇。記憶にあるもっとも古いバーチャルユーチューバーの動画。

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プレイはうまくないけどわちゃわちゃ楽しいなあ、ってこら体験版かよ!!とツッコミ心を感じたことを良く覚えているため。HIKAKIN選手を筆頭とする「ユーチューバー」文化が華やかな中で、そのうちの1人に3DCGのキャラクターの人がいるんだなあ、と認知した。

2016/10~11

キズナアイ選手に続いた電脳少女シロ選手、ミライアカリ選手も見た目こそ3DCGと真新しいが、実質的(バーチャル)にユーチューバーだ。HIKAKINメソッドというか「コンパクトな動画を高頻度/定期的に投稿」スタイルの活動なので。

シロ選手はPUBGで、ミライアカリ選手は斉藤さんで大いにバズり、ふははは我輩の目にもとまったのだふははははは。

2017/10/03 【PUBG初実況】シロの初出撃です!!予想外の美味しい結果に‥!【PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS】

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2017/11/22 【神回】PUBGで女子が本気出したら奇跡が起きた!なんと‥!【PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS】

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なつかしみ…。当時PUBGは実況会で凄まじく流行しており、自然にシロ選手の動画へもたどり着いた流れがあります。話かわりますがソレ以前にDayZが流行していた頃、ニコ生ではなくPeerCastメインで配信を見ていて、例えばピアキャスの無法者がニコ生のエンジョイパーティに襲いかかって返り討ちに合うとか毎日本当に楽しい配信がとめどなく生まれててよい時代でした。今もね!!!

2017/11/11 【斉藤さん】初体験!あなたと繋がりたい!!【MiraiAkariProject#006】

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なつかしみ…。

2016/12

2017-12-05【キミは「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」を知っているか!?】

nyalra.hatenablog.com

が激しくはてなブックマークのホットエントリーに登場。

Web2.0ブームには酔狂がちにのっかったところがあり、ソーシャルブックマークdel.icio.us(2003年~)から初めてはてなブックマークに移行し、いまでもはてブのデイリーホットエントリーは毎日チェックしてるくらいなので……。ちなみに「バーチャル蠱毒」がバズったトゥゲッターのまとめの1stブックマークはふはははは我輩だふはははは。こんなん絶対伸びるやん!と狙ってブクマした。(このブログとは別アカウントです)

はてブ経由で「バーチャル美少年までいる」みたいにさらりと名前だけあげられて気になって見に行って一発で魅了されてしまったのは届木ウカ選手。まだ最初のゲーム実況(2018/1/14)が上がってない頃だったので、それくらいの時期。

12月といえば衝撃的だったのが輝夜月選手のデビューで、はてなとかいう限界集落の枠を遥かに超えた大騒動となった。実質的にユーチューバーなアイ/シロ/アカリ選手と異なり不定期に濃密な動画をあげるスタイル。年末年始あたりはみなさん動画がぜんぜんでない禁断症状に喘いでいたのでは。

2017/1~2月あたり

冬休みに入り、ねこます選手に触発された個人/サークルのバーチャルユーチューバーが多く活動を開始。需要・供給ともに盛り上がります。

富士葵選手は、て押し相撲みたいなアプリゲームをプレイしている動画

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ゾンビ子選手がVRジェンガをプレイしている動画

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とかが印象的。

2月に入って、にじさんじ一期が活動開始。わたくしはアーリーアダプターではぜんぜんないので、まとめ動画経由で美味しいところをいただきました。

とはいえ、自己紹介動画からシタタカにネタを仕込んでいた(どんなまじめな資料にも絶対何か入れてやるの精神は激しく共感した)月ノ美兎選手は注目株で、ミラティブからYoutubeにうつり、雑草を食べるのくだりの配信とかは生で見てました。

月ノ美兎選手は「おもしろいこと、やりやいことをやり尽くして死んでやる」みたいな気概が並外れていてバケモノ級の逸材。ヨーロッパ企画のゲームを取り上げたり企画そのものがオリジナルなのはもちろん、他の選手もプレイするような一般的なゲームを取り上げた時に月ノ選手個人の傑出さが際立つ。初期の「OUTLAST」に片鱗を覗かせ最近の半年後の「We Happy Few」ではすでに横綱相撲である。

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というわけで、にじさんじの順調なスタートにより、旧来(と言ってもたかが2ヶ月)の「HIKAKINメソッドを踏襲したユーチューバー」「3Dアバターを使う」に「2Dでもバーチャル名乗ることを許される」「動画ではなくライブ中心」と、2つの次元が加わって「vtuber時空」が成立しました。

2月は猫宮ひなた選手のデビューも鮮烈。予告動画とTwitter活動開始からねこます選手とからんで期待値をバク上げしてからの本格第一弾動画

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だ。twitterとかでいっさいつぶやかずにこっそりたしなんでいたvtuberですが、ここではもううっかり言葉がでてしまいました。vの者に関する初ツイートがこちら。

当初こそ声の人とプレイの人が別説とか憶測を呼んでネガティブなネタにされることもあったものの、すぐに収束。かわいいは正義だと全人類に知らしめることとなる。

後発組の超絶ゲームプレイヤー型vtuber選手は、ずっと「憶測」に粘着され続け、汚名返上の生配信を死ぬほどプレッシャーを受けながらも成し遂げるも収束せず……めぐりめぐって別のvtuberのトラブルの流れ弾を喰らうなど……幸不幸は紙一重である……。

2018/3

ゲーム部活動開始。最初は部長の夢咲楓選手ひとりからのスタート。耳の肥えた声優めせん演技とか指摘奴、ゲームプレイヤー宿命の憶測奴が湧いて目が汚れたものの、ラノベイラスト的に振ったキャラクターの造形やカメラワークとかこまかい工夫の多い動画編集が新鮮で、ポケモンのことはこれっぽっちも分からなかったけどよく見ていた。その後のメンバー登場、バーチャル人狼を経てゲーム部単体の生放送に至る順調な活躍は語るまでもなきにしもあらず。

名取さな選手活動開始。基本バズってから後追いのミーハー受け身行動でチェックしていたけれど、名取選手は自己紹介とおんぷちゃんの2本だったころに何故か目に止まってチャンネル登録した比較的コサン面である。その後のじわじわ上げ調子で伸びて2D個人勢トップクラスの人気を獲得していく様子も見られて良い体験でした(ROM専なのでいちどもコメントなどしたことはないです!)。……この時期同様に数選手初期段階で登録していますが……その後のことはきかないでください……。

田中ヒメ選手活動開始。使ってるシステムが明らかに違う圧倒的なぬるぬるさと実在感は衝撃的。そしてキャラクターも衝撃的。その後の生放送開始から5月のニコニコ超会議に抜擢されて知名度を躍進するまでがっつりウォッチ。

2018/4

暴投は一大イベントとなったエイプリルフール。

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キズナアイ選手と輝夜月選手がここで初めてコラボしたのが歴史的。

面白さではなんといっても月ノ美兎…選手のヘアピンによる生放送。狂気の沙汰。

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4月の記憶はあまりないです。ここ数ヶ月でチャンネル登録した人を中心に十分娯楽できていたと思います。